第11章 十四松の笑顔
十四松視点
ラーメンを食べた後、主ちゃんちにお邪魔することになった。
主ちゃんに手を引かれ、ベッドにまで連れてこられたかと思ったら、
「主ちゃん?」
突然、ボフッとぼくの胸の中に飛び込んできた。
「どうしたの?」
「……」
主ちゃんは、しゃべらないでずっとぼくの腕の中にいる。
……すー…すー…
「!!」
しばらくすると寝息が聞こえてきた。
「そっか、疲れてたんだ」
主ちゃんを起こさないよう、そうっとベッドに寝かせる。
なんとなく寝顔を見ていたかったから、ぼくも窮屈なジャケットを脱いで並んで横になった。
寝っころがると、時計が目に入る。
そういえば、そろそろ家に帰らないと。
みんな今頃晩ごはん食べてるよね…
その後は銭湯に行って…
今夜はみんなとポーカーして遊びたいな…
あれ…
でもなんか…
主ちゃんの寝息を聞いていたら…
ぼくも…
だんだん…
ねむ…く…