• テキストサイズ

おそ松さん〜ニート達の裏模様〜

第77章 ※ひたすら遊んで暮らしてぇ! 長男END




「お前、さっきから泣きすぎ。ひでー鼻水」

「だって、泣きたくなくても…っ」

「あーもー!だから泣くなって!俺の前では泣くの禁止!」


頭を掻き抱かれる。

あれ?

いつの間にか立場が逆転している?


「主ちゃん」


耳元で囁く優しい声。


「…その、ごめんな」

「グスッ…何が?」

「いっぱい泣かせて」

「…勝手に泣いてるだけだから気にしないで」

「バーカ。自分の為に泣いてくれてんだから、フツー気にするって」


赤いパーカーがわたしの涙をそっと拭う。


「あと…何も話さなくてごめん。辛い時はちゃんとお前に甘える」

「適宜厳しくするけどね」

「マジか。こわーい奥さんだな」

「ふふっ」


腕の中、コテンと頭を肩に預けると、おそ松くんは強い力で抱きしめてくれた。


「じゃあ早速甘えちゃう。寂しくて死んじゃいそうだから、今夜は一緒にいてくれるか?」

「いいよ、お姉ちゃんが寝かしつけてあげる」

「どっちかっつーと、お前は妹寄りじゃない?」

「違うよ。どっちもいけます」


いつの間にか二人に笑顔が戻っている。




/ 1118ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp