第77章 ※ひたすら遊んで暮らしてぇ! 長男END
「元気になってくれるなら…余計なお世話だって、嫌われたっていいもん」
「…何でお前…そこまで…」
「いつもみたいにわたしに甘えてよ。辛くて一人で抱えきれないなら、わたしにも手伝わさせてよ」
「主…」
膝に顔を埋めていると、消え入りそうな声で彼は言葉を紡いだ。
「…心配かけたくなかったんだ。あと、かっこつけたかったし」
幼稚な返答に思わず顔を上げる。
「どこまでバカなの!?会えなくなる方が心配するでしょ!かっこつけたかったって何?子供じゃないんだから!」
ぶわっと目に涙が溜まり袖で目を擦った。
何度も涙を拭った袖はびしょ濡れだ。
「勝手に一人で強がらないでよ…わたしはいつも応援してるし、おそ松く…!」
話途中だったのに、突然、力強い腕に引き寄せられ、
「分かったよ!分かったからもう泣くな…」
気がつけば彼の腕の中にいた。