第77章 ※ひたすら遊んで暮らしてぇ! 長男END
「ご馳走さまでした」
二人分の食器を下げ、洗い物を手伝った。
「ありがとね。よかったら、今夜はもう遅いし泊まってってちょうだい。お風呂沸かしてあるし、歯ブラシもあるからね」
「でも、ご馳走になった上にそこまでお世話には…」
「いいのよー。主ちゃんが嫌じゃなかったら、あの子と一緒にいてあげて」
お義母さんの後ろから、お義父さんの顔がぬぅっと現れた。
「ただし、子作りは計画的にな!」
「そうね、あの子まだニートだし」
「あ、あはは…」
ご両親の独特なノリに圧倒され言葉を失う。
冗談なのか本気なのかよく分からないなぁと思っていたら、コンドームの箱を渡された。
…本気だった。
そんなつもり毛頭ないけれど、とりあえずお礼を言い受け取った。
「主ちゃん、おそ松の彼女になってくれてありがとうな」
「わたしこそ、こんなに良くしてもらっちゃって…本当にありがとうございます!」
「こんな素敵な彼女がいるのにあの子ったら!いつまでも子供で甘えん坊なんだから」
「わたし、おそ松くんと話してきます。元気になってもらえるよう、自分の気持ち、精一杯伝えてきます!」
心配をかけないよう笑顔でそう伝え、わたしは二階へと向かった。
・・・