第75章 ※じょし松さんに溺れたい! 500拍手御礼
「そーだ!そんなにドブ臭が気になるなら、十四子の香水つけたげるーえいっ」
「なっ!?だからあんたの香水匂い飛んでて臭いんだってば!」
「うわっ、なんか前方がくっさ。ツーンてする」
「ほらみなさい!古い香水はアルコール臭いのよ!ごめんねチョロ子」
「あーでもドブ臭いよりマシかな」
「だからしつっこい!!そんなにあたしの口臭が嫌なら、カラ子の3日履き続けたパンツ嗅いでなさいよ!!」
「ちょっと!?今日はちゃんと来る前に1週間ぶりに風呂入ったわよ!!」
「ないない、ありえない。1週間とか野生のオッさん通り越して、もはや虫の寝床レベル?ヤッたついでに相手と寄生虫シェアしちゃう感じ?フフフ」
「フフフじゃなくて席替えしてトド子ー。ドブと香水と虫の寝床に囲まれるとかむりー」
「誰が虫の寝床だってぇ!?トド子なんか、男に見境なくて本体が寄生虫じゃない!!」
「ねー見てカラ子この写真!この間のヤツにまた荷物持ちさせてるー。さすがモテ女ー。あたしも見習わなきゃー」
「2人ともひどいっ!おそ子カメラ返して!!」
「ごめんごめーん、あ、主くんビール空じゃない。おかわりでいいよね……って、いないっ!!??」
僕は夜道を1人歩きながら思った。
女子というものは、常に敵だらけの戦場で1人剣を振るう、孤独な戦士なのだ…と。
そして、女戦士を励まし寄り添う度量の大きさなど、未熟な僕は持ち合わせておらず…——しばらくは、彼女いらないかな、と…。
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