第75章 ※じょし松さんに溺れたい! 500拍手御礼
カラ子さんが、隣で1人静かにスマホを弄っているチョロ子ちゃんにイライラをぶつける。
「チョロ子!あんたもからもなんか言ってよ!」
「えーだるーい」
「つーか、飲みの席でスマホ弄んの止めなさい!あんた2次元界隈に浸かりすぎなのよ!」
「ぐふふ…!だってだって、神絵師からフォロバされたんだもーん」
あぁ、なんてマイペースなんだチョロ子ちゃん。
すっかり自分の世界だ。
いや、敢えて我関せずを貫いているのかもしれない。
参加すれば火に油を注ぐようなこの状況を、理解した上での判断か…。
「おそ子とカラ子ってイケボだから、男だったらな〜」
うん、どうやら僕の考えすぎだったようだ。
「賢明な判断よチョロ子。面倒くさいのは基本スルー」
「元はと言えばあんたが喧嘩ふっかけてきたんでしょ!!何が月光浴よ!バカじゃないの!?」
「おそ子、闇のフィールドに堕ちすぎ。性犯罪犯す前にあんたこそ月のパワーを浴びてきなさい」
「一子は月浴びる前にトイレでうがいしてブレス○ア飲んできなさいよ!」
「ちょっ!?またそのネタ蒸し返すの!?あんたさっき、何のためにあたしを慰めたのよ!」
(ごめんねみんな…僕、もう限界だ)
これ以上ここにいたら、僕の中の大事な何かが壊れてしまう。
そんな気がして。
——みんなに気づかれぬよう、静かに席を立った。