第75章 ※じょし松さんに溺れたい! 500拍手御礼
「違う!頼んでないのに向こうが勝手にしてくるんだもん。急に薔薇の花束100本持ってピンポンされたり、パイシチューの中に指輪入ってたり、断ってるのにフェラーチあげるって車のキー渡されたり…」
(す、すごい貢がせてる…)
「んな迷惑なら断わりゃいいでしょ!いらないならフェラーチあたしに頂戴よ!ギックリ腰になった時、車なくて死にかけたんだから!」
3人のやり取りを見ていた十四子ちゃんが、怯えるトド子ちゃんを庇うように抱きしめた。
「カラ子こわーい。セクロス中、騎乗位でケモノになって腰振りまくったからでしょ〜?ひさーん」
「仕方ないでしょ!男が途中で寝ちゃったんだから!大体前から思ってたけど、あんたの古臭いメイクとファッションなんなの!?時代錯誤なのよ!そんな激レア感出されたって、全然ありがたくも何ともないわよ!!」
「時代錯誤じゃないもん!小悪魔風だもん!」
「ヤダヤダ。女の敵は女。おそ子もカラ子も、モテる2人に張り合って必死になりすぎ。見苦しいわ」
「なんですってえぇぇえ!?」
あぁ、もうダメだ…度重なる一子さん爆弾で、またしてもおそ子さんとカラ子さんに火がついた。
目の前で第三次なんちゃら大戦が戦いの火蓋を切ってしまった。
——僕はこの時…恐ろしさのあまり、固唾を飲んで見守るしか出来なかった。