第75章 ※じょし松さんに溺れたい! 500拍手御礼
運ばれてきた鍋は2つ。
4人と3人の二手に分かれて食べている。
主くん、あたし、十四子、トド子の4人と、カラ子、チョロ子、一子の3人チーム。
ここへ来てあたしは過ちに気がついた。
十四子は、出会って3分で股を開きそうな軽い女のノリで男を落とす、分かりやすい典型的な糞ビッチ。ぶりっ子で見た目もまんま肉食系。いろいろと古臭いけど。
一方のトド子は、ゆるふわ愛されメイクと圧倒的気遣いで女子力の高さをアピール。清楚系を装い狙った獲物は逃さない隠れハンター。この子が1番侮れない。
こんな2人を、主くんの近くに座らせたのは誤算だった。
「主くんってー、優しく見せかけてドSっぽーい」
「十四子また下ネター?でもでも、頼りになる感じはするよねっ」
(あんた達、主くんが来る前は興味ないとか、飲めるだけでいいって言ってたじゃない!なに媚び売ってんのよ!!)
「そうかな?あははっ」
(主くんも主くんだろ!?こんなビッチ共に褒められて鼻の下伸ばしちゃって!今まであたしがつまんねー会話文で徐々に距離を詰めてきた、血と汗と涙のラインはどうなる!?)
怒りが顔に出ないよう、気を紛らわすため隣のトリオを見ると、何やら面白い話で盛り上がっていた。