第75章 ※じょし松さんに溺れたい! 500拍手御礼
おそ子視点
さっきからあたしはストレスホルモンがフル分泌。
怒りが爆発しないよう、必死に取り繕っている。
ストレスはお肌の大敵なのにどーしてくれんのかしら。
(このアバズレ…脳内FAX畑の糞ビッチ共!一体誰のおかげで主くんと飲めると思ってんの!?さっきからあんた達図々しいのよ!じわりじわりと日常会話オンリーなラインのやり取りをし続け、さも恋愛脳じゃなくFAXにも飢えてない、気が利くサバサバ系女子で、話しかけやすく相談もしやすい歳上の余裕がある女だけど、ふとした瞬間ちょっぴり乙女な女を演じきり、ようやく捕食への第一歩を踏み出したのに!!もうちょいあたしを立てなさいよ!?)
という本音がバレないよう、必死に笑顔を振りまいていた。
前日に合コンメンバー5人キャンセルは想定外だったけど、主くんが1人で来てくれたのは好都合だった。
この子達に紹介し、外堀を埋めて、自然とあたしの彼氏候補に仕立て上げる予定だった。
それなのになんなのこの状況。
「はい、主くん!オマケでモツちょっぴり多めにしちゃった」
「トド子ちゃんありがとう!」
「ねーねー主くーん。十四子猫舌だからフーフーしてー」
「あははっ、ちょっと席遠いからそれは無理かな。ゴメンね」
さっきから、会話が盛り上がってんのはあたしじゃなくコイツら。
「あら十四子フラれたの?代わりにあたしがフーフーしてあげようか?」
「ドブ子のフーフーなんてノーセクロス!」
「もう十四子やだぁ。それを言うならノーサンクス!」
トド子、なにカマトトぶってるの?
あたし知ってんのよ。
あんたみたいに「FAX?下ネタはニガテなの」って雰囲気装ってる女が一番淫乱だって。
そーゆーのに限って、"女子でも買いやすいオシャレカワイイ大人のオモチャ"とか銘打っている玩具を買い漁って、夜な夜な自分を慰めてんだろーがっ!!
「十四子…あんた今、ドブ子って呼んだわね…」
(!!)
うわぁ…。
トド子に気を取られていたら、一子が怒りを目に宿していた。