第75章 ※じょし松さんに溺れたい! 500拍手御礼
個室に案内されると、既に6人全員揃っていた。
「主クーン!待ってたよ!」
休みのはずなのに、なぜかリクルートスーツ姿のおそ子さんが手招きをしている。休日出勤でもしてたのかな?
「どうもはじめまして。you主です。今日は友人が来れなくなってすみません」
「堅苦しいのはいいから座って座ってー」
頭を下げ空いていた席に座ると誕生日席だった。
「あの、僕、ここでいいんですか?なんか恥ずかしいんですけど…」
「やだーそんなこと言っちゃってぇかわいーんだからっ!!」
僕の背中をバンバン叩き、ケラケラ笑うおそ子さん。
とりあえず7人全員ビールを注文し、メニューを眺めていると、おそ子さんの隣に座っている、黒髪をポニーテールでまとめ、健康的な小麦肌に青いヘソ出しタンクトップ、ドクロバックルが印象的なお姉さんがおそ子さんの肩を小突いているのが目に入った。
「ちょっとおそ子、知り合いなのあんただけなんだから、自己紹介させてよ!」
「あ、ごめんごめん。じゃあカラ子からどーぞ」
「フン、カラ子よ。よろしく!スポーツって何が好き?ダンスは?」
「え?ええと…」
突然スポーツネタを振られ、何も思いつかずワタワタしていると、おそ子さんが救いの手を差し伸べてくれた。
「カラ子!そーゆーのは全員の自己紹介が終わってからにして。はい次どーぞ」
次に挨拶してくれたのは、グレーのパーカーを着てメガネをかけた、への字口が可愛いお団子頭の女の子。スッピンで飾り気がない感じ?
「ども、チョロ子です。主くんって雰囲気から察するに総受けかな?優しくて気が弱くて頼まれると断りきれなくて上司や同僚、後輩からも…ぐふふ」
「あの…す、すみません勉強不足で何を言ってるのか」
「早速腐った目で主くんを見るの止めて!ごめんねぇ聞き流しちゃって!はい巻きで行くよー次!」
「は、はは…」
どうやら、個性豊かな子が多いみたいだ。