第73章 ※カラ松のお年玉
おみくじ売り場へ戻りみんなでおしゃべりしていると…
「はぁ…はぁ……ここにいたのか…主」
「カラ松くんっ!よかった!」
冬の空気に頬と鼻を赤らめたカラ松くんと合流した。
あちこち探し回っていたのか、わたしの肩に手をつき呼吸を整えている。
そんな彼の背中をさすりながら謝った。
「一人にしてごめんね… 大丈夫?」
「気にするな。願いを悩みまくったオレが悪いんだ。この世界のために何が出来るのか考えていた。行き着いたラストは己自身の願いになってしまったがな」
「えーと…そっか、うん、そっか」
世界に祈りを捧げようとしていたらしい。
それでは時間がかかっても仕方がない。