第8章 婚約者候補、現る!!?
顔合わせは何事もなく済んだ。
午後からはお食事だ....
なんて疲れるんだろ、
こうなれば全て断ってやりたいぜ。
「....お嬢様」
廊下に出ると、潜んでいたのであろう
優が声をかけてきた。
「はぃい!!」
びっくりして思わず敬語に、
しかも変な感じに。
しかし優はなんでか気難しそうな顔。
「…優?どうしたの?」
そう聞くと思い切ったように息を大きく吸って、
「結婚、なさるんですか!?」
「ぶっ....」
なんていうことを聞くの、この子。
いや、間違えた。
このお方は。
びっくりして吹いてしもうたわ!!