第11章 光琉の変化。
某日、天気の良い今日は
絢斗が出掛けようと言うので
2人で出掛けることにした
久々の遠出もあってか、
なんだか使用人の皆は忙しそう。
「みんな、来なくていいからね」
私がそう告げると手を止めるみんな。
優も颯良も月季も廉斗も。
そしてヒロさんも。
絢斗はポカーンとしていた。
「ね、姉さん?」
「行こう絢斗」
今の私は変なのかな。
少しおかしいのかな。
まるで感情がなくなったみたいに。
笑うことも微笑む事すらも、
出来なくなっていた。
「…うん…」
悲しんでなんかいられないから?