第8章 婚約者候補、現る!!?
「し、ししし、しないよ!!」
「本当、ですか」
なんでそんな不安そうに聞くのだろう。
別に辞めさせるわけじゃないのに…
いつもの優じゃ、ない....?
「大丈夫??変だよ優?」
「…いえ....なんでもありません」
そう呟くようにして優は行ってしまった。
話してくれたって、いいのにさ…
ちょっと寂しいよ。
「お嬢様!」
「....なによ、ちょっと黄昏なうだったのに」
ヒロさんって本当に空気読めない。
少しぐらい察して欲しいものだよ!!
ばかやろう!
「そんなのは知りません、
大切なのは今からお食事だということです」
そんなの大切じゃないし!
(いえ、かなり大切ですよ)