第2章 執事達
『はは、噂には聞いてたけどみんな仲良しなんだね!』
そうニコニコしながら光琉は言い放つ。
無邪気に微笑むその笑みに言い合いが止まる。
「こんなのと、仲良いなんて」
「有り得ないけど有り得ますね~」
「はぁ?!」
『よろしくね!私、西条院光琉っていうの!!』
手を差し出され、颯良から順に握手する。
自己紹介まで済ましたところで、さっそく実習に入る。
それぞれ指示されたことを順にやる。
紅茶の入れ方。
立ち振舞い。
言葉遣い。
その他もろもろ...
「めんどくせーな、」
「じゃあ執事学校辞めろ」