第10章 君の笑う頃に。
夜、
瑠那ちゃんと風真を寝かせたあと
私はドライヤーで髪の毛を乾かしていた。
最近、なんだか疲れてる。
色んなことがありすぎたせいなのかな。
「...はぁ....」
頑張らなくちゃって思ってるのに、
心も体も追いつかなくて。
ヒロさんとも、どこかギクシャクしちゃうし
この先、大丈夫なのかな。
「お嬢様」
声をかけてきたのは優。
いつもの優しい笑顔だ
そしてすぐ近くには颯良
「どうかした?」
この時間帯、
執事のみんなは自室のはずだ
「いえ、お嬢様が見えましたので」
優はそれだけ言うと私の一歩後ろまで来た。
心配してくれてるのかな?
だったら、
やっぱり疲れてしまってる。