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【黒子のバスケ】伝える。聴こえる。

第2章 出逢い


気がつくと予定の時間になっていた。

今からむかえばちょうど良い時間。

荷物を片付け、図書室を出る。






校門を抜け、10分程。
待ち合わせの時間にジムに着いた。

まだお兄ちゃんは出て来ない。
きっと長引いているんだろう…

危ないからすぐに出てこなかったら中に入って待っている様に言われてたけど…

当たり前だが、お兄ちゃんのチームメイトは大きい人が多いから取り囲まれると少し怖い。

一度、そうなった事がある。
チームメイトの妹とは興味を引くらしく、わらわらと取り囲まれていろいろと聞かれた。

「幾つ?」とか
「名前は?」とか

そんな当たり障りのない事ばかりだったけど、
上手く答えられなかった。


もちろん、一人一人は良い人達ばかりだ。
たまに家に遊びに来る人もいる。

そうゆう時は大丈夫。
だけど、大人数はやっぱり苦手…。


どうしよう…

少し考えて、
やっぱり本を読みながら外で待とうと鞄を探っていると、

「あれ?誠凛の制服じゃない?」


向こうから男子の声が聞こえた。


顔を上げて視線を向ければ、ショートカットの女子が一人と見たことのある顔の男子が数名。

さっき走っていたバスケ部の人達だ。
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