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【黒子のバスケ】伝える。聴こえる。

第2章 出逢い


ふと、窓の外に目を移すと、うちの学校のバスケ部が外を走っていた。

体育館でやるだけじゃないんだ…

そんな事を考えながら、彼を見る。

隣の席の彼。木吉鉄平。

ある程度仲良くなって、それなりにおしゃべりもするようになれた。


おおらかで人がよさそうに見えた彼は、結構なトラブルメーカー。


入学式から数日後、金髪長髪のいかにも柄の悪そうな男子に付きまとっていたかと思えば、全校集会の時に屋上で、数名の男子を引き連れて「宣誓‼」なんて叫んだり…

バスケ部を創る為に、頑張っていたらしい。

やり方はどうであれ、その行動力は素晴らしいと思った。

走っている彼等の中に、もう一人知った顔を見つける。
同じクラスの土田聡史。

頭の中には「さとしくんがね…」と頬を染める友人を思い浮かべる。

小さくて、優しくて、可愛らしい彼女とは、たまたま同じペンケースを使っていて、「一緒だね」と声をかけてくれた事で、仲良くなった。


昼休みには中庭で一緒にお弁当を食べている。


ここでできた初めての友達。

きっと彼女も今は部活中だろう。


いっそのこと私も何か打ち込めるものを探そうかなぁ?そう思いながら、読みかけの本に視線を戻した。
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