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【黒子のバスケ】伝える。聴こえる。

第14章 燈る


えっ?水戸部…

以前、バスケ部の皆でアドレスを交換した事はあったけど、水戸部からメールなんて来たこと無いから驚いた。

水戸部は、あんな感じだから、電話はもちろんだけど、メールもしない人だと思っていた。



‐‐‐‐‐‐‐‐
From:水戸部
To :
Sub :お疲れ様
‐‐‐‐‐‐‐‐

今日は無理に嫌なことを話させてごめん。
気にしなくていいから。

不謹慎かもしれないけど、話してくれて嬉しかった。
だから、あんまり思い詰めないで欲しい。

‐‐‐‐‐‐‐‐





水戸部らしいな
メールはするんだ
なんて、ちょっと失礼な事を考えた。


【ありがとう。心配かけてごめんね】そう返すと、また受信音が鳴る。




‐‐‐‐‐‐‐‐
From:水戸部
To :
Sub :
‐‐‐‐‐‐‐‐

あと、いつも一人で帰るのは危ないよ。
毎日は無理だと思うけど、陽向が嫌じゃなければ、送れるときは送るよ。

‐‐‐‐‐‐‐


これも、心配性で優しい水戸部らしい。
でも、いつもの表情や身ぶり手振りで伝えるのではなく、《言葉》で伝えてくれている。

コガを介さない水戸部とのコミュニケーションの方法を見つけた。


【ありがとう。でも、水戸部と私は途中から方向が別れちゃうから悪いよ】

そう、返事をした。





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