第13章 話す
今日は午前、午後と練習がある。
今はお昼休憩といったところ。
いつもは、使ったものを片付けて、洗濯をして、記録にミスが無いか確認しながら、リコと昼食を取っている。
「皆のタオルとか、Tシャツも洗おうか?今洗って干せば、すぐ乾くよ」
午前中の練習で汗だくになっていた皆は、Tシャツを着替えていた。
そのまま持ち帰るよりも、洗って干しておけば、ロッカーに置いておけるし、また着替えとして使えるだろう。
そう思って、一回目の洗濯を回し終えた空の篭を持ちながら皆に声をかけると、
「そう言ってくれるのは嬉しいんだけどさー」
と、コガがこちらに寄ってきた。
「まだ仕事あるの?今じゃないとダメ?陽向も一緒に食べよーよ」
「…でも…」
「いいじゃん!いいじゃん!」
「うーん。わかった、持ってくるね」
「おう!」
ちょっと押しきられる様な形で、皆とお弁当を食べる事になった。