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【黒子のバスケ】伝える。聴こえる。
第11章 うつ向く
「結構、混んでたわね。碧、大丈夫だった?」
あれから何駅か通り過ぎて、目的の
駅で降りた。
リコの問いかけに、「…うん」と頷くしかできなかった。
チラッと水戸部を見ると心配そうに眉を下げている。
口の動きで『ごめん』と伝えると、
フルフルと首をふった。
今度は小声で『ありがとう』と伝える
ニコリと笑う水戸部。
「なんだよ、乗れんじゃねーか」なんて、日向の呟きと共に皆が歩き出した。
試合の会場へ向かう。
もう、大丈夫。試合の事だけ考えよう
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