• テキストサイズ

【黒子のバスケ】伝える。聴こえる。

第7章 帰り道


「どうだった?やる気になったか?」

さっきから木吉の質問攻め。

『あれはどうだ』『これはこうだ』とバスケの良さを語っている。

「楽しいだろ、バスケ!なっ?なっ?」

話してる木吉は楽しそうだ。

「木吉はバスケ好きなんだね」
思わずそう返せば、「あたりまえだろ」とまた返ってくる。


「だから、自分の好きなものを、誰かが興味持ってくれて、好きになってくれると嬉しいし」

木吉の言葉は続く。


「その人と一緒にできればもっと嬉しい。そう思わないか?」

吸い込まれそうになるくらい真っすぐな目で私を見据える。

思わず固まった。


次の瞬間、木吉は表情を崩し、目線を私の後ろに移して「なぁ、水戸部ー」と問いかけていた。

反対を振り向けば、コクコクと頷いている。

私も「そうだね」と返事をした。
/ 402ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp