• テキストサイズ

【黒子のバスケ】伝える。聴こえる。

第66章 伝える


《碧、可愛い。この写真お似合い》


「二人とも幼稚園児だよ」

凛が持つペンから綴られる言葉にそう返した。


《今もお似合いだと思う》


その言葉に、身体が固まる。


《冷静になって考えたんだ》


目を伏せる凛の表情から、

別れようと、
もう、私の相手は疲れたと、

言われてしまう気がして、逃げるように下を向いた。



離れたくなんか無い。

こんな事を言う資格なんか全然無い癖に…

それでも、私は、凛の隣に…居たい。




バタンとアルバムを閉じる音がして、

カリカリとノートの上をペンが走る。


次に綴られる言葉が怖かった。


トントンと優しく机を叩く音で凛が私を呼ぶ。

「ふぅー」っと一つ息を吐いて顔をあげた。


/ 402ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp