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【黒子のバスケ】伝える。聴こえる。

第47章 片す 【side 水戸部】


「『つい』じゃないし!!ってか、そんな事よりロッカーの事だよ。いくらなんでも、部室から追い出したりしたら可哀想じゃん。皆にも、そんなに直隠しにしなくてもよくない?」


確かに、少しやり過ぎてしまったかもしれない…。


でも、あの写真は1年の体育祭の時に小金井が俺のカメラを使ってこっそり撮った写真だ。

あの時の碧は、クラスの女子で髪型を揃えたらしく、いつもは一つで結んでいる髪を高い位置で二つ、お団子に結わえてあった。

普段見ないその姿が可愛くて。

しかも、小金井が隠し撮りした時がどうやら友人と笑い合っていたであろう写真で、とても良い表情をしていて…
消すにはもったいなくて、現像した。

現像したものを本人に渡してしまえばよかったのに、自分で持っていたくなってしまい、誰にも見られない様、こっそり部室のロッカーの奥に入れていた。

流石にロッカーの側面に張り付けたのは碧と付き合う様になってからだけど…
写真自体は付き合う前のもので、しかも本人の許可なく撮ったものだ。



碧や皆に見せる訳には…。



気持ち悪がられたり、嫌われたりしたくない。
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