第46章 片す
あらかたの片づけは終わり、後は個人のロッカーだ。
コガのロッカーから大量のパンツが出てきたり、
黒子のロッカーは至って普通だとか、
日向のロッカーはジオラマが出来ていたりとか、
それぞれに、ワイワイ言いながら片付けが進むけど…
凛がこそこそしてるのが気になる。
中を見られまいと頑なな態度がすごく気になる。
「どうしたの?」
私が聞くと、あからさまに身体が跳ねた。
「片付け終わった?手伝う?」
首を横に振る彼。
何か見られてマズイものや、
やましいものがあるんだろうか?
隠し事を嫌う凛が、私に隠し事するなんて…。
思いきって、
「なんで隠すの?」と聞いてみた。
でも、その問いかけには返事はなくて、
くるっと身体が反転させられ、そのまま、部室から追い出された。
(どうして…?)