第46章 片す
翌日。
明日は、部室棟に生活指導が入るらしい。
なので、今日の部活は部室の掃除となった。
褒められた事ではないが…
以前、授業をサボった時に少し片付けたんだし、そう散らかっては居ないだろうと思っていた。
実際は…
とんでもない…。
「改めて片付けるつもりで入ると…すごいな…」
「もう、挫けそうだ」
呟く皆を睨みつけてしまった。
「陽向、ごめんって…」
コガが言う。
「皆がちゃんと片付けないなら、定期的に私が掃除するけど?」
皆に向かって問いかける。
固まっているのが分かる。
今度は日向に近寄って「見つけたものは報告しますけど…?」と小声で問いかけた。
「…否、それは…。ってか、俺のじゃねぇって‼」と日向がたじたじになる。
依然、【女教師モノ】がリコに見つかって大変だったのだ。
「陽向さん、少しカントクに似てきました」なんて、黒子の声が聞こえた。
「ちょっと!テキパキやんないと日が暮れるわよ!」
リコの言葉で、皆が動き出す。