第46章 片す
部室を追い出されてしまったので、皆が出したゴミを片付けていた。
部室の中は何やら騒がしい。
ゴミの始末が終わり、部室の扉を開けようとすると、足元に寄ってきた二号。
「わう!」とこちらをみる目は、『遊んで!』と言っているようで、ついつい乗ってしまった。
トンボを追いかけている二号が可愛い。
「おいで」と両手を広げて、すり寄って来たモフモフをぎゅーっと抱き締めていると、ご立腹のリコが部室から顔を出した。
「碧、明日の練習5倍よ」
どうやら、何か見つかってしまったらしい…。
(だから言ったのに…)
心の中で独り言ちた。