第45章 動き出す
木吉のプレーも凄いし、日向のシュートもよく入る。
一気に点差は開いたが、マークに二人張り付かれて、火神はイライラしっぱなしだ。
見ているこっちが、ハラハラしてしまう。
さっきはゴールに頭ぶつけてたし…
記録をつけながら、「火神、落ち着こうよ…」と思わずぼやけば、ベンチに座る一年生3人が苦笑いを浮かべていた。
黒子が話しかけて宥めもしたが、こちらの心配の絶えないエース。
結局、最後のダンクも決めたものの、ひっくり返って落ちて来た。
黒子の手を借りて立ち上がる火神を見て、怪我がないことにホッとする。
108‐61で終わった丞成戦。
皆で勝利を喜んだ。