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【黒子のバスケ】伝える。聴こえる。

第5章 勧誘


只今、昼休み。

私は木吉から離れる為に全力だ。



朝一番の「おはようー。陽向、マネージャーやってくれるか?」
に始まり、

休み時間の度に、

「マネージャーやってくれ」
「バスケたのしいぞ」
「全国大会目指してるんだ」
「一緒にやろう」

と、べったり張り付かれている。
まぁ、隣の席なんだから仕方ないと言えば仕方ないんだけど…。

休み時間の度に私達の様子を伺うクラスメートにクスクス笑われる。

それが、気になって仕方ない…。


正直、ちょっとうんざりしていた…。
そうだ、こうゆう人だった。
金髪くんの時もこうだった。
確か、日向くんだっけ?

今なら日向くんの気持ちがわかる気がするよ。

そりゃ、眉間にシワも寄るだろう…。


今回は木吉に捕まる前に逃げて来た。



やって来たのはいつもの中庭。
いつもと違うのはお弁当を持ってこれなかった事くらい…。

お昼を食べ損ねるのは少しツライけど、ずっと木吉の話を聞いていたから疲れてしまった…。

今は一人になりたい。

一層の事、折れて『やる』と言ってしまった方が楽なんだろうか?

どうしても、やりたくない訳じゃないんだけど…

『やる気次第』とリコちゃんは言った。
でも、そのやる気以前の問題な気がする。

本気で全国を目指している人達の足手まといになるような事はしたくない。
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