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【黒子のバスケ】伝える。聴こえる。

第41章 踏み出す


コガの問いかけに木吉が話し出す。

「あぁ。水戸部は兄さんだから甘やかす事に慣れてるだろ?だから、碧の扱いも上手いし、面倒に思ったりしない」

コクンと凛が頷いた。

「それで、碧はお兄さんに甘やかされる事に慣れてるから水戸部のする事もすんなり受け入れる」

私も頷いた。

だけど、木吉の言葉に凛が首を傾げる。
『何か変な所があるの?』と言わんばかりに…。

「碧みたいなのは正直面倒だと思う奴は多い」

「だろ?」と問われて日向や伊月が頷いた。

面倒と言われてちょっと凹んだけど、
「悪気はないぞ。一般論だ」
と、木吉がフォローをいれてくれた。

「それに、水戸部の行動は、どちらかと言うとあやされてる気分になりそうだ。そうゆうのは嫌がる女子も少なくない」

今度は「だろ?」とリコに聞いた。

「確かに、子供扱いされてるみたいで私はイヤね!!」

とリコが頷く。

「物の考え方とかはよく似てるんだろうけど、根本が違うって意味だ」

そう、木吉が笑った。

「あぁ。確かに、陽向って中身は末っ子まんまだもんねー」なんてコガも笑う。



「まぁ、あれだ。陽向が来れたのはいいが、なんとく俺らは気分が悪い…」

そう言ったのは日向だ。

「目の前であんだけイチャイチャされちゃーな」と伊月も答える。

「陽向の寝顔見て、水戸部がデレデレしてるし」

「陽向も寝てるクセに、水戸部の服握りしめて離さねーしな」

「なんか、ムカつくよな」

「合宿に来たんだっつーの」



日向と伊月のぼやきに、二人で、赤くなったり、オロオロしたりしながら、皆に続いて改札口を抜けた。



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