• テキストサイズ

【黒子のバスケ】伝える。聴こえる。

第36章 伏せる


「…着替え中…デス」

私の力ない抗議に、目一杯呆れた顔をしたお兄ちゃんは、

「妹の裸見て盛り上がる様な変態じゃないし。しかも今さらだろう?」

と、呟いた。


確かに今さらだと思う。
さすがに裸でうろちょろすることはないけれど、下着姿やタオル1枚で、うろちょろすることはしょっちゅうだ。

面倒なので、洗濯物を別にすることもない。だから、お兄ちゃんが私の下着を干すなんて普通のことだ。

『家だからって気を抜きすぎだ』
『もうちょっと恥じらいなさい!!』

といつも怒られるのは私の方だ。



「そうデスね…」

「んな事より、ほら。水分取れよ」

着替えを済ませた私に、冷たいスポーツドリンクが手渡される。

「俺、今から出るから。ちゃんと寝とけよー。お粥あるから食えよー」

「ありがとう」

返事をして、ベッドに戻る。
やっぱりまだダルい。

もう少し寝ようと目を閉じた。
/ 402ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp