• テキストサイズ

【黒子のバスケ】伝える。聴こえる。

第34章 触れる


‐‐‐‐‐‐‐‐‐

それは、わかってるから大丈夫。
木吉が戻って来るのは嬉しいよ。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐

後ろから差し出された画面にはそう書かれていた。


『じゃぁ、どうしたの?』『何かあったの?』と聞きたかったけど、また、ぎゅーっと抱きしめられて口に出す事は出来なかった。

きっと、プレーをする人にしかわからない思いがあるんだろう…。

いつもの様に首を振るだけで通じたはずなのに、わざわざ文字に起こしたのには訳があるはず。

凛は優しい。

だから、余計に何かを考えこんでいるのかもしれない。
それは、話したく無い事なのかもしれない。




「凛?」

「…」

「離してくれない?」

背中から抱きすくめられていては表情が見えない。

フルフルと首を振る凛に「お願い」と言うと、力が緩んだ。



/ 402ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp