第33章 補う
《バ火神学力UPスペシャルチーム》というチームが編成された。
部活も大切だが、私達は高校生。
学業を疎かには出来ない。
誠凛高校では、もうすぐ実力テストが行われる。
その、実力テストの成績がイマイチだと、補習を受けなければならないのだ。
そして、悲しい事に…
補習と決勝リーグは同じ日。
決勝リーグに不可欠な火神を補習に出す訳にはいかない。
その為、リコの家で勉強合宿となったのだ。
私はコガと同じく得意科目も不得意科目も無いので、夜食担当。
リコの家のキッチンを借りて作っていると、「碧ー!」とリコが呼ぶ声がした。
トントン。
ノックをして、リコの部屋の扉を開ける。
中には、頭を抱える火神と疲れた表情の皆が居た。
「どうしたの?お腹空いたなら夜食は後よそうだけ…」と言ったところで、「そうじゃないのよ」とリコに打ち切られた。
結構深刻みたい…