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【黒子のバスケ】伝える。聴こえる。

第31章 募る


「ごめん。私そろそろ…」


『自分の部活に行きたい』

そう、言おうとしたが

「もう少しお願い」と合唱部員さんに阻まれる。


短時間で覚えるというのも無理があるだろう。

それは分かる。わかるけど…

でも、やっぱり私はバスケ部だ。

どんなにこっちの方が向いていると思っても、思われても、

私の居場所はバスケ部にある。



副部長さんから妥協案が出され、明日の昼休みに私の手話をビデオに撮るというので了承してもらった。
それを見て練習するらしい。


「じゃぁ、明日の昼休みに教室まで行きます。おねがいします」

頭を下げる副部長さんに、

「こちらこそ、中途半端でごめんなさい」

と頭を下げ、音楽室を後にする。

まだ、間に合うかもしれない。

体育館まで走った。



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