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【黒子のバスケ】伝える。聴こえる。

第27章 知る


『迷惑じゃない』『気にしなくていい』と皆が引き留めてくれたが、やはり残る事にした。

試合中のマネージャー業は誰でもできる。居たら確かに便利だろうが、人数が増えた今は、私じゃなくてもベンチに居る選手で充分だ。

監督であるリコや、選手の皆とは違い、私は【絶対に必要】という人材ではない。



やはり、行く方がお荷物になるだろう…。


差し入れだけ『食べてね』とリコに手渡して、
日向には『気にしないで、寧ろありがとう』と、伝えた。

なんだか日向を悪者にしてしまった様な気がして本当に申し訳ない。



皆が歩を進める中、最後まで心配そうにこちらを見ている凛。

『大丈夫だよ』

そう目で合図すると、彼は眉を下げたまま頷いて、皆と追いかける様に歩き出す。


「勝ってきてねー‼」


できる限り、目一杯明るく手を振って皆を見送った。
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