第27章 知る
男子の管理ばかりでは散らかる一方の部室に足を踏み入れる。
掃除もしたいな…
と思うが、練習は始まっているし、部室内には個人の物もあるだろう。
勝手に触るのは気が引けた。
取りあえず…
リコからもらったメモを片手に、物品を整理しながら、足りないものにチェックを入れる。
人数が増えた分足りないものも多い。
チェックは済んだが、やはり周りが気になり、少しだけ部室内を整えて体育館へ向かった。
男子特有の雑誌なんかが見えた気がするけど、リコには内緒にしておこう。見なかった事にしよう。
お兄ちゃんの部屋に広げたまま放ってある事も少なくないから、私はこの手の雑誌には耐性はある。
男子にとっては仕方のない物だとは思う。
でも…凛もあんなの見るのかな?
ちょっと、頭にひっかかった。