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【黒子のバスケ】伝える。聴こえる。

第3章 出逢い 【side 水戸部】


お兄さんを待っていると言った彼女は陽向さんと言うらしい。


ジムの中から出てきた彼女のお兄さんは、陽向航(わたる)。

俺も知ってる選手。同じPF。


確か…身長は180後半だったから背丈はそう変わらないはずなのに、やはり身体つきが全然違う。


「人見知りだからよろしく」と陽向さんの頭を撫でながらカントクに言う表情は、入学前に見た試合時とは違って穏やかで、妹さんを大事にしているのが分かる。


俺も妹の相手をしている時はこんな感じなのかな?


ほんの少し目線を落とせば、顔を赤くしてうつ向きながら頭を撫でられている陽向さんが居て、

無意識なのか、お兄さんの服の裾をぎゅっと握っている姿が自分の幼い一番下の妹の姿と重なって、

つい、クスッと笑ってしまった。

落ち着いてみえる外見と今の行動はとてもアンバランス。



変なやつだと思われない様に顔を反らせば何か考え込んでいる木吉が見える。


たぶんだけど…
また、とんでもないことを言い出しそうな気がした。
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