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【黒子のバスケ】伝える。聴こえる。
第25章 結わえる
何が始まるのか分からず、戸惑いで振り返ると、クイッと首を戻された。
凛の手がヘアピンに触れてゆっくりはずされる。
それを机に置くと髪が櫛で梳かれていった。
とても心地よい。
思わず目を閉じた。
梳きおわると真ん中から半分に分けられて、頭のてっぺんからリズムよく編まれていく。
片方がおわると、もう片方も編みはじめた。
最期にヘアピンをいつもつけている位置に戻す。
トントンと肩が叩かれたので、目を開けると、ニコリと凛が微笑んだ。
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