• テキストサイズ

【黒子のバスケ】伝える。聴こえる。

第19章 謀られる【side 水戸部】


陽向が言うには、

当番の時間がバラバラで(彼女は部活の方もあるとか…)土田と彼女は一緒に見て回る時間が無くなった事。

だから、土田の分の当番を陽向が代わったらしく、土田の代わりなんだから、力仕事をしているという事。



「彼女と代わればよかったじゃん」

小金井が言えば、

「彼女と私は同じ時間だったから代われなかったの」と。



この子は本当に…。
自分の事は後回し。
ちょっと呆れた。



「えー。じゃぁ、つっちー、陽向に仕事押し付けて彼女と居るのかよー」

ブー垂れながら小金井が言う。



「そうじゃないの。そうゆう事言わないで‼」


小金井の言葉に、陽向が珍しく怒った。



「断ってたんだよ。だけど、強引に私が代わったの。土田さ、他のクラスメートよりも長く当番引き受けちゃってさ。それで一緒に回れなくなっちゃったみたいで…。彼女がね、文化祭楽しみにしてたの知ってたから、見てられなくて…」

と彼女は言う。


「だから、サボったみたいに言わないで。友達の為に私が勝手にしたことだから。二人で過ごして欲しかったの。ねっ?」


問いかけるように、小金井の顔を覗きこんで笑った。



本当、優しい子。

/ 402ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp