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華のように 鬼のように ~ぬら孫夢小説~

第4章 3 玉章と七つの影



「及川さん、家こっちなんだ。リクオ君と一緒に。」


「そうですけど?知らなかったの~?家長さん、奴良君の幼馴染なのに。」



二人の間に火花が飛び散っているように見えるのは気のせいだろうか。リクオ、青田坊、紫苑、聖夜はにらみ合う二人を前にして何もできずにおろおろしていた。

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「なんだか、楽しそうね。」

「若も罪なお方だ。」

「あんた!」




首無しの無礼な発言に毛倡妓が怒ったように諌める。突然暇そうに腕を頭の後ろに組んでいた河童が声をあげた。

「どうしたんだい?河童。」

今まで何も感じなかったのが怖いほど、あたりに妖気が漂い始めていた。





「なんだ、この妖気は?」

「……あ、追うよ!」

ふと、人影が見えた気がして慌てて追いかける。入り組んだ路地を右へ左へと曲がりながらやっと、妖気の塊に近づいたと思われたとき、そこはわかれ道で何もいなかった。


「誰もいない。でも、確かに妖怪の気配がしたのに。」


不気味な胸騒ぎを感じながら三人は首をかしげた。



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