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華のように 鬼のように ~ぬら孫夢小説~

第4章 3 玉章と七つの影


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放課後。清十字団は清継のいつもの妖怪うんちくを聞くため、皆夕暮れの教室に残った。

だらだらとガセっぽいうんちくを悶々と演説する清継。いつしか誰も聞いているのもはおらず、皆思い思い化粧を直したり、違う話をしたりしている。

リクオら妖怪組は窓辺に寄りかかり沈みゆく夕陽の茜色に染められながら、たそがれていた。



すると、目の端に映る黒い小さな影。


「……?」


よく見ると、鴉天狗が慌てた様子で飛んでいく。





「鴉天狗?」

「総大将―――!!どこですかぁーーー!!!」

窓ガラス越しのリクオ達にも聞こえるほどの大声で無き喚く鴉天狗。紫苑とリクオはすぐさま教室を飛び出すと、校庭に出た。氷麗と聖夜も追いかける。



外に出ると護衛をしていた首無しと青田坊が何事かと急いでやってきた。







「鴉天狗、どっち行ったんだろう?」


紫苑もリクオと同じように空を見上げながら首を回す。
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