• テキストサイズ

華のように 鬼のように ~ぬら孫夢小説~

第4章 3 玉章と七つの影


リクオが思った通り、皆二人を凝視している。先陣を切って清継が素っ頓狂な声を出した。


「奴良君!君と彼女とは知り合いなのかね?!」

「あ…いや、えっと…」



声にならない声を出して慌てるリクオに、紫苑は何事もないようにさらっと答える。


「知り合いも何も、私達従妹やもん。」


時が止まったように思えた。皆、紫苑とリクオを見たまま止まっている。

次の瞬間






「「「「「え、えぇ~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!」」」」」





爆弾が落ちたような表情。紫苑はリクオの方を向くと眉をひそめた。


「言ってへんの?…なら、仕方ないか。」

頷くリクオ。それもそうだ、リクオだって紫苑が来ることなど知らなかったのだから。

「容姿端麗、明眸皓歯、珍魚落雁、閉月羞花な紫苑君が奴良君の従妹だとは…キミもなかなかやるなぁ。」

「そんなこと言わんといてや。照れるやないの。」

紫苑が笑いながら言い、食べよと催促すると皆それぞれ昼食を取り始めた。
/ 63ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp