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華のように 鬼のように ~ぬら孫夢小説~

第4章 3 玉章と七つの影




リクオが学校に付くと幼馴染のカナがやや興奮気味で話しかけてきた。


「おはよ。カナちゃん。」

「リクオくん!聞いた?今日、転入生が来るんだって。」

「転入生?」

「そうなんだ、奴良君。」

両手をいつものように広げながら自慢げに話すのは清継。満足そうな笑みでしいれた情報を皆に話す。


「僕の得た情報ではどうやら妖怪と縁が深いらしい。両親が怪死をしているなど悲しい過去を持つ身だが、その醜い過去とは裏腹に小野小町のように絶世の美少女らしい。」

「美少女っすかぁ?!」

「そうだ、島君。是非、わが清十字怪奇探偵団に入ってもらいたいものだ。」

楽しげに話す清継と島。リクオは興味はないようでふーんとしか答えなかった。カナはそんなリクオを不思議に思ったのか首をかしげる。

美少女と聞いてリクオの頭に思い浮かんだのは紫苑の事。長い質のいい髪、すらっとした華奢な体つき、鋭く見えて暖かさを持つ不思議な瞳。しかし、紫苑がここに来るわけがないだろう。
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