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華のように 鬼のように ~ぬら孫夢小説~

第2章 新たなる出会い


「こ奴は母親が妖怪、父は人間…陰陽師じゃ。妖怪の血が三分の一のリクオに対し、紫苑は二分の一。ともに済むのは困難じゃと儂は悟った。リクオがこ奴を知らんのは記憶が幼いからじゃ。」
総大将はここまで一気に話すと、茶をすすった。





疑問点が多すぎる…




しかし、誰もそれ以上口に出さなかった。




何か、触れてはいけない気がする…




誰もがそんな気がしていた。



















紫苑はふと思い、ぱちっと手を打った。
「こうすればわかるかも!」
そう言った途端、紫苑の周りに靄と花弁の渦が生まれた。靄が晴れたとき、そこにいたのは、銀色の髪と尻尾を持ったひとりの少女。
リクオはその姿を見るなり、幼き頃の情景を思い出したのか顔中に笑みが広がった。
「君は…!」
「思い出した?幼いころ良く遊んだよね。しーちゃんって呼んでた。」
「久しぶり!元気だった??」
楽しそうに話し始める二人を、総大将の咳ばらいが遮った。二人ははっと気がつくと、口を閉じ次の言葉を待った。
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