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D.Gray-man 歪に歪んで

第1章 巻き戻しの街



「なんか、普通に入れたね」

「ええ」

「拍子抜けしちゃいますね」


巻き戻しの街に着いた私たち。
リーバー班長の話によると、調査をしに行った探索部隊は街に入ることができなかったらしい。

だからもしかしたら私たちも街に入れないかもしれない、と思っていたけれど、何事もなくすんなりと入れた。

「やっぱりイノセンスを持ってるから入れたのかしら?」

「そうかもしれないですね」

「それならイノセンスがある可能性が高いね」

周りを見るとちらほらと街の人が見える。
特に変なところは見当たらないけど…


「日も暮れて時間もないし、別れて手がかりを探しましょう」

「わかりました」
「わかった」


それじゃあ、と言って二人と別れた。
リナリーは左へ。アレンは右へ。


とりあえず私は、一番人が多そうな商店街を目指した。




















商店街はやっぱり多くの人で賑わっていた。
特に変わったところはない。



とりあえず、見て回りながら奥へ進むと
商店街の一番奥には噴水と時計塔があった。

「時間も異常なし、か」

時計塔の針もおかしな動きをするわけでもなく、本当に普通の街みたいだ。


物も人も特におかしい所がないとなると、この街の人たちは同じ日を繰り返してることに気づいてないのかな?


もう一度商店街を見渡しても、買い物するおばさんや八百屋のおじさんがいるだけで、本当に普通の街。

「もう少し見て回るか…」


今度は住宅街の方にでも行こうと思い、すぐそこの脇道に入ってみた。
辺りはもうすっかり暗い。
宿も取ってないし、今晩はどうするんだろう。


何か分かりやすい手がかりでもあればいいんだけどな…。





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