第2章 待ちに待ってない合宿。
朝方でも夏なので少し暑いような。
蝉がミンミンと鳴いてます、煩いです。
これから駅に集合して東京から埼玉まで行く。
毎年ってゆうか自動車とか電車に乗ると軽く酔うんだよね、だから酔い止めは通常装備してます。
アメ系とかね結構好き。
「今日は寝れたか?」
『今日も寝れない』
ぐっすり寝たあの日から私は寝てない。
寝ないといけないのに寝られない。
別にいつもの事だからそこまで気にしてないけど、寝れたらいいなとは思ってるよ。
電車の中で寝るのが私の小さな夢でもある。
『はやく翔陽に会いたいね、研磨』
「そうだね」
相変わらず無気力ってゆうか、脱力系ってゆうか。
てか、研磨って目立ちたくないとか言ってるくせに音駒ジャージ赤でド派手なのに文句言わないよね。
案外赤とか好きだったりして。
『翔陽のコミュ力上がってるから』
「え、あれ以上 上がれるの?」
『上がれるんじゃないの?』
研磨は翔陽のこと好きだもんね、うんうん。
翔陽のコミュ力には驚いた、初対面なのにペラペラ話し出すんだもん。
リアクション大きくて面白くて絡みやすいし、身長は私より小さいけど。