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不眠症。

第3章 ネコとフクロウ。





部員が待ちに待った夕食。
朝はマネが盛り付けを手伝うけど夜は食堂のおばさんが作ってくれるらしい。

それと、お風呂はマネージャーが先に入ることになっている。汗だくの男が入った後に女が入るのは許せないという監督や先生の計らいだ。


「今日も疲れたわ〜」


「ほんとだよね、明日の朝も早起きだよ…」


「なのに、アイツらはなんであんなに元気なんだろうね〜」


雪絵とかおりが前で話している。
私はこの三人でご飯を食べています。
周りには部員達が喋りながらたくさん食べている、よくそんなに食べられるな〜と。


「隣座っていい?」


「全然いいよ〜」


「座って座って!!」


潔子と仁花ちゃんがおぼんを持って隣に座る。
あ、ここはマネージャーが集結するな。
梟谷マネと音駒マネが揃ってたらそりゃ揃うか、マネ同士話したいこともあるし女子の方が気楽に話しやすいしね。


「仁花ちゃんマネ業慣れた〜?」


「ま、まだ全然です…清水先輩に助けられてばっかりで…これからやってけるのか不安なところです」


『最初のうちはみんなそうだよ、たくさん迷惑かけて三年生になれば自然にできるようなってる』


「おお、冬華がまともな事言った」


「今のはカッコよかった〜」


かおりも雪絵も失礼だな。
最初は先輩に頼りっぱなしでもやってる内にできるようになってる、真面目にやれば。
私はマネの先輩がいなくてテーピングもドリンク作りも記録表もクロとやっくんと海くんに教わったけどね。


「冬華の言う通りだよ、仁花ちゃん」


潔子が珍しくニコッと笑うと後ろから叫び声が聞こえて少し驚きつつ振り向くと、烏野の5番と4番が悶えていた。
なんだあれ、前に座っているかおりたちも驚いて目をぱちくりさせている。


「ごめん、煩くて」


大丈夫、潔子は悪くない。


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