第1章 start・・・
駅のベンチで、ただただ動けずに居てた
どれぐらい時間がたったかわからん
「???」
そう声をかけられて顔を上げたら
渋谷くんが居てた
渋谷「どないしてん?学校は?」
『色々あって・・・』
渋谷「そっか。あ、亮か?」
『え?』
渋谷「アイツ昨日むっちゃ怒ってたからなぁー」
『錦戸くんは、何も悪ない。あたしが、アホやっただけ』
渋谷「なんやようわからんけど、どっか行くか?」
『え?』
渋谷「ほら、行くで。俺も、学校行く気分ちゃうしな。」
あたしの返事を待たずして、渋谷くんに連れ出された
初めて来る駅
渋谷「俺の地元。ここ。」
そう言われてはっとした。
『あたし、帰る。』
渋谷「なんでや?」
『だって、またこんなとこ見られたら・・・』
渋谷「誰にや?」
『・・・』
その時、渋谷くんの携帯が鳴り、電話に出た
渋谷「はい。んー?え??駅でおったから拾った。おん。えー?おん。わかった。いつもんとこで。」
そう話して「行くで」って言うてあたしの腕を掴み歩き始めた
しばらく歩いて、ファミレスに入った
2人やのに、「とりあえず5人ぐらい来ると思う」
とか、言うてる
あたし責められんやろな・・・
下を向いてただ時間が過ぎるのを待ってた
しばらくして、数人が店に駆け込んできた
見たら、丸ちゃんと大倉くん、安田くん、錦戸くんやった
渋谷「おう。で、みんなで来たん?」
錦戸「俺の方ちらちら見ながら、3人で話してるし。言え言うても言わんから来た」
安田「亮。ちょい待ってやー。大倉と丸が聞いた話がほんまかわからんかったから、事実確認をと思ってやん。」
錦戸「そんなんおかしいやん。俺が、悪いみたいに話してたやん」
大倉「だから、ちゃうってー。別に亮ちゃん悪いとか言うてへんやん。」
丸山「僕らの聞き間違いかもしれんしさー」
あたしは、何を言うてんかさっぱりやった