第6章 雄英体育祭
「さぁいきなり障害物だ!まずは手始め…第一関門ロボ・インフェルノ!」
立ちはだかる入試で登場した0pt。入試と違うのは、他のポイントを持っているロボットを探さなくていい事。それに前回は倒さないといけなかったが、今回は違う。私はニヤリと笑った。後ろでは、瞬く間に轟が0ptを凍結させ、私を追い抜こうと足を進めている。
「さっすが、最強の轟くん。そんな強力な個性で向かわれたら、私もたまったもんじゃない」
そして、私は0ptの踏み台にして、他のロボットたちを巻きながら、彼に笑いかけた。
「から、全力で邪魔させてもらう」
その途端、私たちの上から鳥たちが何かを落とし始めた。
「おい! クソブス!!てめぇなにしやが……!!!」
いち早く異変を察した爆豪くんが、そう怒鳴ったとき、0ptたちが暴れ始めた。それも統率の取れた暴れ方で。
「な、なんだぁ!? ロボ達が一斉に……一体何をしたんだぁ!? 1-A 犬猫山夜蝶!!」
プレゼントマイクのアナウンスを耳に私は1人、次の関門へと足を進めた。
「あはは! ごめんね皆! それ、ちょっと手強くなったかも!頑張ってね!!!」
「ふざけんなぁぁ! ぶっ殺してやる!!クソブス野郎がぁぁ!!!」
ロボットたちに揉まれている爆豪の声を聞きながら、私は鳥たちに頼んで綱をひょいっと飛び越えるのだった。