第5章 雄英、調査期間
「………おいブス」
「…………おぉっ」
休み時間、楽しく談話していると爆豪が私の前に立った。
「女性に向かってそのような物言い失礼ではありせんか!!爆豪さん!!」
早速八百万さんが目を釣り上げて、言う。それを慌てて緑谷が止めた。
「ご…ごめん八百万さん!!かっちゃん、昔からこういう言い方しかできなくて……」
「あぁ!? 文句あんのかよデク!」
「い、いや……別にそんなつもりは……。でも、かっちゃんちゃんと名前を呼ばないと失礼だと………」
「あぁ! 俺に説教か!!いい度胸してんなデク!!」
「あーあーあー!!!! それで?爆豪くん、このブスになにか用かな?」
目の前で爆発されたらたまったもんじゃないと止めたが、今度はこちらを睨む爆豪。
「………………お前の猫、確かぶち模様入ってたよな?」
「えっ、あ! クロシロのこと?うん、入ってるけど………」
「……………」
頷くと、興味のなさそうに教室から出ていく爆豪。………え?何?
「かっちゃん!!授業始まるよ!!かっちゃん!?」
緑谷が慌ててその後ろ姿を追う。…………え?なんだったんだろう。すっごい気になる。
「あ! 犬猫山さん!?」
「ちょっと行ってくる!!」